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鳥の彫刻を制作しながら、工房で教室を行って普及に努めている人がいます。
「森と木の国秋田から、全国に情報を発信し続けたい」と話しています。
佐々木 隆一 さん
組木工房
バードカービング(木を削ってアクリル絵具で彩色するアートクラフト)
インターシア(木の色を組合わせて立体的に絵を作るアートクラフト)
にかほ市で、角材から鳥の彫刻を作る「バードカービング」の制作・指導をしている、佐々木隆一さんにお話をうかがいました。
>活動を始めたきっかけについて教えてください。
木の彫刻の魅力や達成感の感動を伝えたいと思い、28年前に秋田県で初めてのバードカービング教室を開催しました。
数年後、木の木目や色艶の魅力を最大限生かした作品を作りたいという思いがあったときに、色々な木をパズルのように組み合わせ、木そのものが持つ木目や色彩を生かしてレリーフに立体彫刻したアート作品、組木絵(インターシア)に出会いました。
当時、日本では組木絵を制作している人がいなくて、相談できる人もいない状態だったので、独学で制作していきました。柔らかい木の彫刻だけでも大変なのに、堅い木の彫刻や研磨、糸鋸細工は困難を極め、通常の木工道具では全く歯が立たず、失敗の連続でした。 しかし、人より多くの失敗を経験し、それを乗り越えてきたことで、安くても良い道具を選ぶ目を養うことができ、なぜうまくいかないのか悩んでいる初心者に、どうすれば解決すればよいのか経験上のアドバイスができるようになりました。
>ホームページの反響が大きかったとのことですが。
組木工房のホームページに、失敗経験や解決方法を紹介した記事を掲載したところ、それを見た人たちからの問い合わせや、指導、アドバイスを聞くために全国から工房の見学に訪れてくれる人たちが増えました。
また、障害者施設や学校関係から指導の依頼も寄せられるようになって、組木工房が発信した情報が、社会貢献に繋がっていることが大変嬉しく思っています。
>今後の活動についてお願いします。
物づくりに挑戦していて、挫折したり諦めたりしてしまう人たちの手助けができればと思っています。
「実現できるか分からないことに挑戦し、完成した瞬間に苦労と失敗が報われる喜びに変化し、また次の不可能に挑戦する勇気」を与えられるような情報を、今後も「森と木の国秋田」から、全国に発信し続けたいと思います。
組木工房
〒018-0403 秋田県にかほ市三森字浜田238
TEL 090-7323-4964
ホームページ http://www5.plala.or.jp/kumiki2/