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子育てサポーター養成講習会を受講した仲間で支援グループを立ち上げ、その後、仙北市から地域子育て支援拠点事業の委託を受け育児相談や情報交換の場を提供し、保護者同士のネットワーク作りを応援している人たちがいます。
子育てサポート「はっぴい・マム」のみなさん
絵本ひろばでの読み聞かせ
「はっぴい・マム」イベント「武家屋敷散策」
仙北市の角館児童館内の「さくラッコ」を拠点に活動をしている子育てサポート「はっぴい・マム」代表の茂木一代さんにお話を伺いました。
>活動を始めたきっかけを教えて下さい。
私たちは、財団法人女性労働協会と秋田県健康福祉部子育て支援課、そして仙北市子育て支援課が運営する「子育てサポーター養成講習会」の受講修了者を中心に立ち上げた民間の子育て支援グループです。講習会で得たノウハウを地域で実践に活かしたい強い思いから、平成15年4月に子育てサポート「はっぴい・マム」を立ち上げました。
私たちは、支援活動を通して親世代が「子育ては決して辛く苦しいことばかりではない」と思える社会の環境作りに貢献できることを目的にしています。今の親世代は少子化の進行や地域のつながりの希薄化の中、子育ての見通し方や子どもと関わるスキルを充分に身に付ける機会が無いまま、「ぶっつけ本番」で乳幼児に向き合わざるを得ない状況にあります。私たち「はっぴい・マム」は、子育て家庭を温かく見守り、また支えることを必要と考えて活動を始めました。
「はっぴい・マム」は、最初は託児中心に活動していました。日中に子どもの面倒を見ることが難しい親御さん、また転勤してきたため地域に頼れる実家の無い親御さんに重宝されました。その後、平成24年からは自分達で資金を捻出して活動内容を広げていきました。
平成26年度からは仙北市の「地域子育て支援拠点事業」の委託を受け、「さくラッコ」ひろばルームを拠点に活動を始めました。「さくラッコ」は、地元のシンボルである角館の桜と、お母さんラッコが子どもを抱いて泳ぐイメージを合わせて名付けたものです。
>現在の活動を教えて下さい。
まず、子育てサポート「はっぴい・マム」としては、「さくラッコ」内の託児ルームや家庭(利用者宅またはサポート会員宅)における託児サービス、イベント会場での団体託児サービス、託児付きイベントの企画、子育てに関する相談、そして会員相互の交流や研修等を行っています。
託児の場合、親御さんの急な用事で子どもを預かる他、仙北市内における待機児童の受け皿として役割も担っています。「はっぴい・マム」では以前から待機児童を預かっており、その経験が活かされました。
次に仙北市の「地域子育て支援拠点事業」ですが、①子育て親子の交流の場の提供と交流の促進、②子育て等に関する相談・援助の実施、③地域の子育て関連情報の提供、④子育て及び子育て支援に関する講習等の実施を柱とするものです。毎週水・木・金曜日の10時から15時まで、「さくラッコ」を会場に事業を運営しています。具体的には、絵本読み聞かせ、親子で楽しむ体操やイベント等を行う他、子どもの身体測定、子育ての悩み相談等も行っています。
行政と民間活動団体とが連携することで、お互い大きなメリットが生まれます。仙北市役所子育て推進課の方も、「はっぴいマム」の意見を参考にしてくださいます。また、平成26年から仙北市の委託事業を受けたことで、活動拠点に児童館を使えるようになりました。行政側が民間団体の力を借りて地域住民との関係を作れる一方、民間団体側も行政の力を借りて広域的な活動ができるようになります。
>これからの活動について教えて下さい。
秋田県内の少子化問題は、現在も解決されていません。今後は、どうやって子育てしやすい環境を作るか、親御さんの周囲に子育てを支援する態勢を作っていくかが課題になります。いまは核家族が多いため、子育ての仕方がよく分からない親御さんも少なくありません。そんな場合、近くに気軽に助けてくれる人、そこに行けばなんとかしてもらえる場所が有れば良いと思います。地域には、子育てに悩み行き詰まっている親御さん達が実はたくさんいます。そうした親御さん達が、子育てを楽しく思い、有意義に感じてもらえるまでサポートしていきたいと思います。