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有機農法実践田において、子どもたちに自然や生き物の大切さを伝えるために「田んぼの生き物観察会」を実施している人たちがいます。
今野 克久さん
コガムシの会
生き物観察会の様子
「何かいたよ」
>コガムシの会の名前の由来を教えてください。
コガムシは、水田や池沼を生息場所としている体長16㎜~18㎜の黒色の水生昆虫です。以前、県立大学の先生から「大潟村は、他の市町村の水田と比較してコガムシが多く生息している」というお話をうかがいました。そこで、コガムシを指標にして水田の生き物の観察会をしていこうとしたのが由来です。
>活動のきっかけは何ですか。
自然環境と農業の関係は、基本的には相反するものですが、私は、有機農業のように環境に配慮した農業を継続することで、環境保全と農業は共存できると考えていました。子どもの頃から、田んぼで父の手伝いをしていたので、田んぼは仕事場であるという認識をもっていました。そのため、田んぼの生き物にも関心があまりありませんでした。ただ、農業をしていて自然に触れることで、生き物も一緒に生きているということは、体験上感じていました。そこで、田んぼは、お米と一緒に生き物を育てる場であるということを体験してもらおうと、10年前から親子を対象とした「田んぼの生き物観察会」を行うようになりました。
>活動内容を教えてください。
この観察会は、田植えの終わった7月の第1日曜日に開催しています。親子が田んぼに一緒に入り、生き物を観察する会で、遊びながら稲や生物に触れ、食に関心をもってもらう試みです。田んぼの水の温もりや土に触れ、どろんこになって遊ぶことで自然と触れ合う喜びを感じてもらっています。子どもさんはもちろんですが、保護者の方にも好評です。この体験をすることによって、生き物の営みを実感できると思います。
>今後やってみたいことは何ですか。
八朗潟流域では、環境問題に関わるイベントが数多く開催されています。そのような活動をしている団体と連携することで、活動の幅を広げていきたいと考えています。