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がんについての理解を深めること、県内のがん患者の医療環境の向上、がんサバイバーに対する社会的認識や支援体制を考えている人たちがいます。
三浦 惠子さん
がんカフェあきたの会
月1回開かれている「がんカフェあきた」
11月26日、シンポジウム「がんと向き合って生きていこう」を開催しました。
>シンポジウムの内容は。
「シンポジウムは2部構成で、第1部ではNPO法人『肺がん患者の会ワンステップ』代表の長谷川一男さんを招いて、『肺がん治療の選択を考える』をテーマに講演していただきました。
神奈川県在住の長谷川さんは、ご自身がステージ4の肺がんで8年目を迎えながら、全国の肺がん患者連絡協議会を立ち上げて、医療環境の向上のために学会と協力するなど、精力的な活動を続けている長谷川さんとともに『がんを生きる意味』を考えました。
休憩を挟んでの第2部は、『患者の力を活かすために』をテーマとする鼎談を行いました。引き続き長谷川さんに登壇し、秋田県肺がんネットワーク『あけびの会』代表の藤井婦美子さんと、胸腺腫・胸腺がん患者会『ふたつば』代表の近藤セツ子さんが加わりました。3人それぞれの患者としての体験を踏まえて、がんの治療にあたって、患者さん一人ひとりと向き合い、生きようとする力をどのように伸ばすかについて語っていただきました」。
>シンポジウムを主催する「がんカフェあきたの会」について。
「がんについての理解を深めること、県内のがん患者の医療環境の向上、がんサバイバーに対する社会的認識や支援体制を考えることなどを目指して、2017年5月に立ち上げたグループです。基本的に毎月第3土曜日に開いている『がんカフェあきた』では、毎回10人ほどが集まって交流しています。今年度内は12月9日、2018年1月20日、2月17日、3月17日に、にぎわい交流館auで開きます。開催時間は10時~12時。匿名での参加や、話を聞くだけの参加も可能です。
このグループを立ち上げたのは今年ですが、私自身は『秋田県がん患者団体連絡協議会』でがんサロンを7年運営したほか、がんに関する講演会を7回実施し、がんの勉強会をこの3年間で18回企画してきました。
フェイスブックページ『あきたがん情報』でも情報発信を続けているので、ぜひご覧ください」。
>三浦さんが、がんへの理解を深める活動を続ける理由は。
「病院で臨床検査技師として勤務してきましたので、その経験を活かせたらいいなと思っています。一般的に、院内のサロンは、その病院に通院していなくても参加できるものが多いです。しかし現実的には敷居が高く、治療に関する不安や病院への不満もなかなか言い出せません。そうした状況を解消して、少しでも前向きに治療と向き合える場所を作りたいと考えました」。
略歴
1953年、京都府出身、秋田市在住。総合病院で臨床検査技師として勤務しながら、がんへの理解を深める活動を開始。講演やサロンを通じて、がん患者や家族に向けた情報発信や、がんの医療環境の改善に取り組んでいる。