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普通文字を「点字」に訳すボランティア活動を通じて、視覚障がいの方々の生涯学習を支えている人がいます。
石山 美幸 さん
点訳ボランティア・指導員
普通文字で書かれた一般の書籍などを、点字に訳す作業のことを「点訳」といいます。
今回は、この点訳のボランティアをされている石山美幸さんにお話をうかがいました。
点訳にかかわるきっかけは、息子さんだったとうかがいましたが…
息子が秋田中央高校に通い始め、隣接している秋田県点字図書館の存在、そして点訳ボランティアの募集を知りました。「好きなことで人の役に立てるなら最高だよ」という息子の言葉で、点訳奉仕員養成講座の受講を決めました。2007年に点訳奉仕員としての認定を受け、点字図書館の点訳サークル「わかち会」に所属して活動を行ってきました。
点字・点訳の難しさや魅力について教えてください。
点字図書を読んだ方に、文脈や単語の意味が通じるようにするため、点訳には「分かち書き」というルールがあります。このルールに慣れるまでには、長い経験が必要ですが、私は今でも悩むことがあります。ただ、「何とかしてこの本を届けたい」という思いで作業に取り組んでいますので、周囲への相談や自分なりの工夫で乗り切っています。この点が難しさであり、魅力でもあると思います。
点訳された本が増えたら、目の不自由な方の読書の機会が増えるなど、生涯学習支援にも役立つのではないでしょうか。
そうですね。毎年点字図書館で行っている点訳奉仕員養成講座の指導も担当していますが、今年度はその他に、一般の方向けの生涯学習講座での講師もお引き受けすることになりました。どんな講座になるか不安もありますが「自分自身楽しんでやろう!」とワクワクしています。一人でも多くの方に点訳の世界を知っていただき、一緒に活動してくださるボランティアが増えることを願っています。そして、障がいのある方への生涯学習支援の輪が広がっていくことにつながればと思います。
石山さんが講師を務める、あきたスマートカレッジ「点訳ボランティアになろう」講座は平成30年8月22日(水)から10月20日(土)までの期間で行われます。詳しくは、秋田県生涯学習センターのホームページを御覧ください。