行動人 -知と行動が結びついたクリエイティブな循環型社会-
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カフェスタイルを通じて、近年変わりつつある気象への注意と高まる防災の必要性について、市民一人ひとりと向き合い熱心に語りかける人がいます。

カフェスタイルを通じて、近年変わりつつある気象への注意と高まる防災の必要性について、市民一人ひとりと向き合い熱心に語りかける人がいます。
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和田 幸一郎さん

秋田地方気象台 前台長・防災気象官

県北 , 県央 , 県南 , 県外 / 秋田市 / くらし/環境/自然
気象・防災カフェの様子

気象・防災カフェの様子

「気象・防災カフェ」の講師として活動している秋田地方気象台 前台長で防災気象官の和田 幸一郎さんにお話を伺いました。

>「気象・防災カフェ」の講師として、活動を始めることになったきっかけについて教えてください。

 これまで経験したことのない気象災害が各地で頻発し、毎年多くの尊い人命が奪われています。秋田県でも記録的な大雨により河川が氾濫するなどの災害が発生しており、自然災害から身の安全を守るための気象知識の普及、防災気象情報の利活用促進を図る必要性を感じて、講演などの活動をしていました。
 そうした中、平成29年に、秋田大学で大災害についての防災講演を行った際、聴講なさっていたFM椿台「Manabiのサロン」パーソナリティ・新野さんから、「もっと多くの方々が聴ける機会を」との要望とお誘いを受け、ざっくばらんに市民目線で話し合える「気象・防災カフェ」のスタイルが効果的と考え、定期的に開催することにしました。

>「気象・防災カフェ」では、講師としてどのような活動をされていますか。また、活動時には、いつもどのようなことを心に留めていますか。

 季節に合った防災事項をテーマに講演資料を作成し、月に1回程度、各地で「気象・防災カフェ」を開催しています。昨年8月から始めて今年の1月で7回を迎えました。講師をするにあたり、市民の方々に分かりやすいような資料作成を心がけ、できるだけ多くの方々と意見交換ができるようにしています。

>活動なさってみて、参加した方々からの反応や手応えはいかがですか。

 カフェスタイルにしたことで、参加する市民の方々と同じ目線で1対1で向き合うことが可能となりました。一体感を感じるだけでなく、相互理解も深められている手応えも感じます。これは、講演スタイルでは得られない貴重な部分ですね。一体となることで、質疑応答の場面では、話題が終わらないくらい盛況な意見交換ができました。また、テーブルごとの協議も大変盛んです。

>「気象・防災カフェ」講師をはじめ、これからの活動についてどのような目標やビジョンを描かれていますか。

 できるだけ多くの方々に気象や防災についての関心を持ってもらい、いざという時は的確に避難行動がとれるよう、テーマや内容を組み立て自治体等と連携しながら「気象・防災カフェ」を継続して開催していきたいと考えています。また、「気象・防災カフェ」のほかにも、ラジオやテレビ等のメディアを通じて、防災知識の普及・啓発に努めて参りたいと考えています。  

 (参考)和田防災気象官による解説!
     AAB「おしえて!気象台」のリンク(H31.1.31現在)
     ・「空の観測はどうやってしているの?」2019.1.18
     ・「雪に備えるために知っておきたいポイント」2018.12.21
     ・「意外!?アメダスの冬支度」2018.11.2
       ・「和田さんに聞く!雪解けによる気象災害」2018.4.6
     http://www.aab-tv.co.jp/movie/toretate_20180406.html

>気象や防災について、これからも学びを深めたいことはありますか?

 環境や気象の変化について研究する活動の一環として、雄物川の水位を測っています。こうした活動の中では、自ら体感しながら環境や気象の変化について学ぶところが多くあります。
 また、「気象・防災カフェ」を通じて交わす住民の方々の意見も大いに学びになっています。同カフェのほかにも、直近では秋田市、県外では山形県酒田市で講演を行っており、こうした活動の中で、皆さんの意見や考えを聞くことで学びとしたいと思っています。

>近年、気象および自然災害に対する防災の重要性が増していますが、これについて御覧になっている方々へのメッセージをお願いします。

 近年激甚化する自然災害を踏まえ、平時にできることは何かを家族や町内で話し合い、備えておくことが大切です。また、近隣で発生している気象災害を他人事とせず、“我が事感”を持って自らが自らの命を守るという意識を高め、情報を積極的に収集するなどして的確な避難判断に結び付けていただきたいと考えています。

 

 

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