紹介内容や役職等は、掲載時のものであり、現在のものとは異なる場合があります。個別の内容、連絡先についての問合せには応じておりません。
詳しくは、本Webサイトのトップページをご覧ください。
トップページはこちらから
「味噌汁とご飯」を見つめ直し食について考えようと提案し活動している人がいます。「食や命、地域のことを考えるきっかけになれば嬉しい」と話しています。

小山 明子 さん
秋田市で、味噌汁を通じて食や命の大切さを伝える活動をしている小山明子さんにお話を伺いました。
去年の5月から食育インストラクターとして活動をしていました。
学校などで食の授業というと、「お勉強」というかたちになってしまい知識ばかり押しつけられることが多いように思います。栄養素やレシピも大事ですが、その前にまずは「味噌汁とご飯」という日本食の基本を知ることが必要なのではと思ったことがこのプロジェクトを始めるきっかけでした。
朝、菓子パンしか食べていかない子どもに「“緑の野菜”“赤い野菜”を食べなさい」と言っただけではなかなか伝わりません。まず、基本である「味噌汁とご飯」を見つめ直すことから食を考えることを提案しています。
味噌というのは秋田の伝統食のひとつですし、具も秋田県産の野菜や魚介類など地域の特産物で楽しむということもできます。そういうことを各家庭の食卓の中から子どもたちに伝えていくことが大切だと思っています。
何から何まで地産地消と騒ぐだけではなく、味噌汁の具くらいは地産地消という意識が秋田県民のみなさんの中に芽生えるだけでも変わってくるのではないかとも思います。
また、秋田県内の子どもたちが18歳までに自分でお味噌汁を作れるようにするという目標を掲げ、教育現場との連携で力を入れていきたいと思っています。親元を離れたときに、コンビニやファミリーレストランなどで食生活をまかなうのではなく、自分の身体を整えるためにお味噌汁と作れる子どもになってほしいと思っています。
去年の9月にこのプロジェクトが発足したばかりなので、今は協力してくれる人たちとの横のつながりを持とうと動いているところです。
3月には、「味噌を作る講習会」「親子で味噌作り体験教室」「味噌汁とご飯をお母さんと一緒に作ろう」というイベントを行いました。
味噌汁とご飯を見つめ直すことで「食」について考え、「秋田」について考え、「命」について考えるきっかけになれば嬉しいです。