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「農聖」石川理紀之助翁が明治時代に貧農生活を実践した地「草木谷(くさきだに)」で、里山保全と下流の八郎湖の環境再生活動に取り組んでいる人たちがいます。

「農聖」石川理紀之助翁が明治時代に貧農生活を実践した地「草木谷(くさきだに)」で、里山保全と下流の八郎湖の環境再生活動に取り組んでいる人たちがいます。
[01026]

特定非営利法人
「草木谷を守る会」のみなさん

県北 , 県央 , 県南 , 県外 / 潟上市 / くらし/環境/自然

>潟上市で里山保全と八郎湖の環境再生活動に取り組んでいる「草木谷を守る会」の石川紀行さんにお話を伺いました。


>活動を始めたきっかけを教えてください。

この会の活動は、県が2006年7月に開催した「環八郎湖・子どもフォーラム」の里山観察会に会場を提供したことがきっかけで始まりました。自然観察会の中で、八郎湖の水質が悪化していることや上流部の森林荒廃を目の当たりにし、八郎湖の水質改善には八郎湖の周りだけでなく、上流域から環境を整えなければならないという話を聞きました。この地域の耕地・休耕地をなんとかできないかと、地域の人々に呼びかけたところ、賛同者が集まり、「草木谷を守る会」ができました。
草木谷は、平成の初めに減反の対象になって、以降20年以上放棄地となっていました。会員と共に1年余りをかけて天地返しなどを行い、耕作ができるように整備しました。
翌年から本格的に米の作付を始めました。最初は無農薬栽培を目指しましたが、近くでやっている人がいなかったので、方法や道具など暗中模索しながらの取組でした。
何事も初めて経験することが多く、創意工夫を重ねて現在に至っています。


>活動内容を教えてください。

現在、地域内外の会員合わせて30人余りが中心となって活動を進めています。里山の保全と下流の八郎湖環境再生を通じた地域活性化が主な活動です。
2007年から、地元の小学生と一緒に昔ながらの農法で田植えから稲刈りまで行う「田んぼの学校」を続けています。秋には収穫した餅米を子どもたちがつき、できた餅を地域の方に振る舞う大収穫祭を行っています。
また、地域住民と酒米を栽培して、地域の酒造会社に依頼してお酒にして、新酒披露会を開催しています。昨年は200名以上の参加がありました。
ホタルなど生き物の鑑賞会も行っています。同時に、星の観察会やキャンドルを道端に灯すプロジェクトなどを他団体と共同で企画するなど、親子が気軽に自然にふれ合うことのできる場の創出をしています。
草木谷の稲わらを秋田市大森山動物園のゾウのエサとして提供し、ゾウのフンを草木谷の肥料にするという循環型のプロジェクトも進めているところです。
活動について、会員がフェイスブック等で情報発信していますが、それをご覧になった方が稲刈りに飛び入りで参加してくださったこともありました。実践の中で、会員が発案したり、他団体のお力添えがあったりして、常に活動が進化し、広がっているという手応えがあります。


>今後やってみたいことを教えてください。

理紀之助の研究家でもあった小学校の恩師が教えてくれた翁の言葉は、かなり現代社会に通じる部分があると思います。これからも大切にしながら活動を続けていきたいです。
子どもは地域のモチベーションだと思っているので、これからも農業に親しむことができるような場を提供していきたいですね。
また、首都圏を中心にいろいろな地域の人たちを受け入れて交流を図っていきたいです。

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