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秋田に人を呼んで秋田で提供するサービスを広める仕組みづくりを目指し、Aターンをした人がいます。『川反芸者』に着目し、芸者文化を秋田で復活させ、秋田美人を全国に売り出していきたいと話しています。
水野 千夏 さん
株式会社「せん」
「秋田舞妓を育て秋田の魅力を発信したい」 株式会社「せん」代表 水野 千夏さん
>会社を立ち上げたきっかけについて。
大学を卒業後会社勤めをしましたが、10年後も働いている自分が想像できませんでした。
その頃から秋田を売り出したいという思うようになり、東京で仕事をする傍ら『恋する秋田新聞』という小冊子を発行していました。そしてさまざまな業種の方との出会うことができ、何で秋田のものは売り上げがあまり伸びないのか、ということについてお話する機会もありました。
みなさんが口を揃えて言うのは、秋田には美味しいもの、良い場所がたくさんあるけど、それを楽しむ『人』がいない、ということ。だったら私が秋田に人を呼んで、秋田の皆さんが提供するサービスを広める仕組みづくりをしたい、と思ったんです。
秋田で起業をしよう、と思ってからは、すぐに勤めていた会社を辞め、神奈川から秋田に戻ってきました。ですが、起業をしようと思ってはいたものの、具体的なコンテンツは何も決まってなく、それを探すために毎日のように図書館に通う日々でした。
図書館で秋田の歴史を勉強している中で出会ったのが『川反芸者』。秋田に芸者文化があったということに私自身も驚きがあったと同時に、『コレだ!』という直感もありました。芸者文化を秋田で復活させ、秋田美人を全国に売り出していこうと思ったんです。
その後、川反芸者を知っているという濱乃家の竹島さんに連絡をし、ご協力のもとでこの春に会社設立となりました。
>事業内容について教えてください。
事業としては、『会える秋田美人』として舞妓を育て、『秋田舞妓』として売り出して行きます。
最初は見習い生を10名程度募集し、稽古をしてもらいます。今年の夏頃にはその中から3~5名程度を選抜し、社員として採用する予定です。
秋田舞妓としてやっていただくお仕事は、ホテルや温泉施設、料亭などに出向き芸を披露するほか、県内で行われる色々なイベントへの出演や、観光客の皆さんに秋田を案内して頂くことなどです。秋田の名所や名産品などをどんどんアピールして欲しいですね。
『秋田舞妓に聞けば何でも分かる』というくらい、秋田の歴史や文化に精通し、伝道師として活躍してもらいたいと思っています。
>現在の川反について。
昔は肩がぶつかりあうくらい賑わっていたと聞きますよね。私は今でも割と活気のある場所だと思っています。
ただ、旭川沿いの景観は老朽化した建物が目立ったりと、あまり綺麗ではないように感じます。
あの部分は空港の送迎バスも通りますし、意外とよく目に着く場所。もっと魅力的な景観にすれば、観光客も『今夜はあそこに行ってみようか』と思うはず。いつかはあの景観を改修して、県外から来た方に魅力的な川反をアピールできたら良いなと思っています。
>今後の抱負について。
私は今、やっとスタートラインにたったばかり。秋田舞妓を育て、売り出して行くために、目の前にある課題を一つひとつクリアしながら一生懸命取り組んでいきたい。そして、秋田の魅力を存分に引きだし、全国に発信していきたいです。
また、私は20代ですが、いつも自分より一つ上の世代の方々がすごく頑張っているという印象を受けています。それがとても刺激になり、エネルギーを生み出してくれているんです。今度は私の取り組みや頑張りが下の世代の刺激になり、活気のある若者が増えてくれれば嬉しいですね。
<略歴>
昭和63年、大仙市生まれ。
幼少の頃から秋田市で過ごす。
秋田高校、神奈川大学を卒業後、都内の化粧品会社に入社。秋田のために働きたいとAターンを決意し、2012年に秋田に戻る。
2013年4月に秋田舞妓事業を発案し、同11月に事業としてスタートした。
2014年4月に株式会社「せん」を設立。