行動人 -知と行動が結びついたクリエイティブな循環型社会-
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絶滅しかかった地域のホタルを復活させるために活動している人たちがいます。「会の活動をより多くの方に知っていただき、ホタルに関心をもっていただければ」と話しています。

絶滅しかかった地域のホタルを復活させるために活動している人たちがいます。「会の活動をより多くの方に知っていただき、ホタルに関心をもっていただければ」と話しています。
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伊藤 広美 さん

松山町内にホタルを復活させる会

県央 / 由利本荘市 / くらし/環境/自然

>由利本荘市の「松山町内にホタルを復活させる会」で活動されている、伊藤広美さんにお話を伺いました。


>活動を始めたきっかけを教えてください。

30~40年前、松山町内(由利本荘市岩谷町)では、どこでもホタルを見ることができました。
ところが、ある日、突然いなくなりました。用水路をコンクリートにしたからではないか?など、いろいろな原因が考えられましたが、はっきりしませんでした。
平成19年にある家庭から、流しにホタルがいるというお話があり、これをもっと増やしたいと思い、町内の青年部の方々に相談したところ、ホタル飼育に実績のある方を紹介していただき、条件整備の方法などアドバイスしていただきました。
それをきっかけに、その年の4月、子ども会や就学時前の子どもをもつ家庭などを巻き込んで、80人余りで「松山町内にホタルを復活させる会」を結成しました。


>活動内容を教えてください。

結成当初は、町内住民の方々にアンケートを配付しご意見を伺ったり、環境整備(植樹・草刈・水路の整備など)を行ったりしました。
また、市内のある地区にたくさんホタルが生息していると聞き、その住民の方に相談して、成虫をいただきました。公民館に施設を作って育てたところ、卵を産み、千匹以上の幼虫になりました。秋から冬にかけては、会員の家で水槽やエアポンプを使って飼育をしました。ただ、専門家の方から、雑種ができるのではないかという指摘を受け、その地区に戻して放しましたが、とても貴重な経験となりました。
翌年は、個体数は少なかったものの、町内で初めて採集を行いました。また、源流の観察会も行いました。次の年には丁度良い数の成虫を採集し、幼虫を飼育し12月と翌年の3月に放流することが出来ました。この年は多くのホタルが飛びました。
平成23年には、地域の中学生が初めて間伐・枝打ち作業を行いました。シイタケの植菌、エサのカワニナの放流も行いました。また、ブログを開設し、タイムリーな情報を提供できるようにしました。
現在の活動は、
・住民アンケート ・環境調査(年5回程、水質、水生生物) ・観察会(ホタルが発生している期間約1ヶ月毎日) ・ブログの更新 ・森林整備(今年から年複数回を予定) ・水路整備(状況に応じて) ・幼虫の飼育
などです。


>今後やってみたいことを教えてください。

子どもたちが定期的主体的に活動できるようになってきました。これからも会で経験したことを生かして、いろいろなことに対応していく力が育てばと思っています。
台風などひどい状況下でも、ホタルは素晴らしい生命力・対応力を見せてくれます。幼虫が成虫になっていく姿も感動的です。より多くの方に関心をもっていただければと考えています。

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