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特殊な技能や知識を必要とせずに、世界に一つだけの鉢を手軽に作れる「魔法の鉢づくり」を広めている人がいます。通気性と保水性を兼ね備え生育が良い上に、自然の岩場の雰囲気が出せることから県内でも愛好者が増えています。
今田 善範さん
由利本荘市生涯学習奨励員
魔法の鉢づくり講座(由利本荘市大内地域)
魔法の鉢づくり講座(秋田市)
>「魔法の鉢づくり」とはどのようなものですか。
「魔法の鉢」は、新聞紙とセメントを材料に、特殊な技能や知識も要らず簡単に作ることができて、しかも通気性と保湿性の両面に優れているのが特徴です。この鉢に植えると夏場には枯れてしまいやすかった山野草がどんどん殖えるほどに生育がよくなったため「魔法の鉢」と名付けられました。しかも、山野草に似合う自然の岩場の雰囲気が出ることや、陶芸のように窯を使う必要がないこと、自分の好みでどんな形にもできることなど、まさに「魔法の鉢」という名にふさわしい鉢ができあがります。
>今田さんはどのような場で活動しているのですか。
「魔法の鉢づくり」を発案したのは、京都府在住の大野月子さんという方です。私は15年前に講師として認定していただいて、今まで活動を続けてきました。定期的な講座や教室を開いているわけではありませんが、大内地域だけでなく男鹿市や大仙市、潟上市など県内のあちこちからの依頼があり、講師として呼ばれて活動をしています。また、10年前から、NPO法人「逢い(あい)」と協力して身体障害者の方たちに製作方法を伝授し続けています。皆さん年々上達してきて、作品ができ上がったときの満足した顔を見ると私もとても嬉しくなります。
また、先日は地域に住む一人暮らしのお年寄り30人以上を対象に教室を行いました。皆さん生き生きと鉢づくりに興じ、できあがった作品を10月の大内地域市民祭で展示しました。どれもすばらしいできばえで、個性あふれる数々の作品が並ぶその様子は壮観でした。
>今後への思いがあれば教えてください。
本業の左官の仕事も多忙ではありますが、その合間を縫って講座を行うための準備をし、参加した方たちから大いに喜ばれ、感謝の言葉をいただいたときにはこちらも大いに満足感が得られます。迫力ある作品ができて満足した笑顔を見ることを励みに今後も活動を続けていきたいと思います。