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町の史跡「浦城(うらじょう)跡」の歴史と文化的な価値に着目して、地域の賑わいを生み出している人たちがいます。学校や地域、行政、企業等様々な人や組織と関わり合いながら、ふるさとを盛り上げていきたいと話しています。

畠山 勲さん
八郎潟町 生涯学習奨励員NPO法人浦城の歴史を伝える会

浦城址視察

本丸にはお殿様が!
>伝える会設立のきっかけを教えてください。
浦城は戦国末期の領主三浦氏の居城で、檜山安東氏と湊安東氏との合戦において湊安東氏に加勢して敗れ、陥落しました。後に菅江真澄はこの地を訪れ、浦城の歴史に思いを馳せたという記録が残されています。平成11年、浦城の史跡を再評価する気運が高まり、本丸跡に石塔を建立しました。これをきっかけに登山道の草刈りなど地道に整備活動を行ってきましたが、平成19年に「NPO法人浦城の歴史を伝える会」を立ち上げ様々な活動に取り組んできました。
>具体的にはどのような活動を行っていますか。
これまで登山道の整備や看板の設置、ガイド講習会などを行い、浦城の史跡案内のための環境を整えてきました。JR東日本主催の「駅からハイキング」で観光客のガイドを務めたり、国民文化祭「浦の虎子プロジェクト」では、五城目高校生による虎子踊り披露や倒木根をアレンジしたフラワーアート展示を企画したりもしました。他にも浦城祭りや古城址フォーラムなど様々なイベントを開催してきました。また、小学生に「ふるさと先生」としてハンドメイドクラブ、中学生には「ふるさとの歴史探訪」で史跡の案内と、町の未来を担う子供たちにふるさとに親しみを持ってもらう機会を作ってきました。
そして平成15年の7月には、当会や企業、町内会等様々な団体と共に八郎潟町地域振興協議会を結成しました。この会では、現在「田んぼアート」を企画しています。八郎潟の田園風景の中に手作りの「田んぼアート」を作り、地元の様々な行事と連携させながら、八郎潟を訪れる方々と町民とが、田植えから稲刈りのまで長い期間交流し、皆で楽しんでもらいたいという思いを込めた企画です。
>こうしてお話を伺うと、浦城の歴史を伝えるばかりでなく、それを通じて多くの人や団体・組織と関わりを持ちながら様々な活動を行ってきた様子が分かります。今後への思いなどはありますか。
「浦城の歴史を伝える会」は北嶋理事長のもとで会員皆で協力しながら活動を続けてきました。町の活性化と言っても大それたことはできませんが、「浦城」の歴史を掘り起こし、それに関連する様々な取組によって少しでも町の賑わいにつなげられればと思ってこれからも続けていきたいと思います。