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豊かな自然に学び、楽しむ自然観察会を続けている人たちがいます。「子どもたちが大人になったときに、自然の中で触れた花や動植物のことが、一つでも記憶に残っていてほしい」と話しています。
ナトゥーア秋田の皆さん
ナトゥーア秋田
秋田市仁別での観察会の様子
秋田市を中心に自然観察の活動をしている、秋田県自然観察指導員連絡協議会秋田市支部(ナトゥーア秋田)の沓沢周弘会長にお話をうかがいました。
>「ナトゥーア秋田」とはどういう意味ですか?
団体の正式な名称は「秋田県自然観察指導員連絡協議会秋田市支部」で、「ナトゥーア秋田」は愛称です。ドイツ語で「自然が好きな仲間達」を表す「ナトゥーアフロイント」から名付けました。
>活動をはじめたきっかけを教えてください。
個人で自然を楽しむだけではなく、その楽しさを多くの人に知ってもらいたいという思いがあり、日本自然保護協会(NACS-J)の自然観察指導員講習会に参加しました。
私が参加したのは1987(昭和62)年ですが、県内でも最初に受講した方だったと思います。当初は県全体で一つの組織だったのですが、その後、県の支援もあって指導員の人数が増えてきたこともあり、自分達が中心になって秋田市支部を立ち上げました。
>普段の活動について教えてください。
年に15回程度開催している自然観察会のほか、秋田市仁別植物園での自然ガイドや、太平山自然学習センター(まんたらめ)への講師派遣協力などを行っています。子どもたちには、自然観察のほか、冬のスノーシュー体験などで指導することもあります。
また、秋田市環境部からの依頼で、ホタルの生息調査の活動なども行いました。自然観察では、例えば花を観察するときも、単に「きれいな花が咲いているね」で終わるのではなく、どの季節に咲くのか、長く咲くのか一日しか咲かないのか、毎年咲くのか一度きりしか咲かないのかなど、生き物としての生活史を考えてもらえるように話をしています。
子どもたちには、見るだけではなく五感すべてを使って自然を感じてほしいと伝えています。子どもは大人とは違う目線から、思いがけない発見をしてくれるので、私たちも教えるのを楽しみにしています。
>活動への思いについて教えてください。
最近は、若い親たち自身が、本物の自然に接する機会が少なくなったと感じており、できるだけ家族一緒に自然に接してもらいたいと思います。そして、子どもたちが大人になったときに、自然の中で触れた花や動植物のことが、一つでも記憶に残っていてほしいものです。
秋田は、身近に豊富な自然があることが大きな魅力です。この豊かな自然を次の世代に残していくためにも、自然を損なわず、謙虚に自然に学ぶことが大切だと考えています。