行動人 -知と行動が結びついたクリエイティブな循環型社会-
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男子新体操の発表会で演技披露をした人たちがいます。『秋田わか杉国体』以来、10年ぶりの男子新体操復活に向けて、「男子新体操の楽しさを発信して、底辺を拡大したい」と話しています。

男子新体操の発表会で演技披露をした人たちがいます。『秋田わか杉国体』以来、10年ぶりの男子新体操復活に向けて、「男子新体操の楽しさを発信して、底辺を拡大したい」と話しています。
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大友  淳さん

秋田新体操クラブ

県央 / 秋田市 / 文化/スポーツ/交流
新体操の指導の様子

新体操の指導の様子

新体操の技を練習する大友さん

新体操の技を練習する大友さん

男子新体操10年振り復活へ地元選手が発表会で演技披露

秋田新体操クラブ
大友 淳さん

 

 >男子新体操の演技を企画した経緯は。

 「私たちは県内の男子新体操の競技人口を増やそうとしており、その取り組みの一環です。2007年の『秋田わか杉国体』で総合優勝を成し遂げた体操競技では、男子新体操は大きな役割を果たしました。しかしその後は勢いも衰えて、競技人口がいなくなるほどでした。
 その一方で、競技人口が少ないなかでも力を伸ばした選手がおり、そのうちの1人である鈴木仁さんがいます。鈴木さんは国内で屈指の強豪として知られる青森大学新体操部に所属し、昨年卒業。今年から地元の秋田で指導者の道を歩み始めました。そのことを節目として、鈴木さんや私を含めた『秋田新体操クラブ』指導者4人が演技を披露して男子新体操を10年ぶりに再興しようと意気込んでいます。会場に来ていただいた皆さんに男子新体操の楽しさを発信して、底辺を拡大したいという強い思いがあります」。

 

> 大友さんが男子新体操を始めたきっかけは。

 「ダンスに興味を持ったのを原点に、中学時代は器械体操部に所属。秋田経済法科大学附属高校(現明桜高校)体育コースに進学したところ、同高には男子新体操部しか無かったために入部したことが、この道に進んだきっかけです。
 その後、国士舘大学の男子新体操部の選手として全日本新体操選手権で優勝するなどの成果を残したこと、『秋田わか杉国体』に向けて同競技を強化する必要があったことなどの要因が重なり、県体操協会さんからの依頼を受けて秋田の新体操の強化部長になり、約10年間にわたって後輩を指導しました。鈴木さんは、その後輩の1人にあたります」。

 

 > 男子新体操の魅力を教えてください。

 「体操競技という枠で見ると『体操』と『新体操』があります。内村航平選手などが活躍している『体操』は、1人で行う競技です。『新体操』は宙返りなどアクロバティックな動きに共通する部分があるものの、団体6人が一糸乱れず同じ演技をすることと、音楽を使うところが異なり、最大の特徴にもなっています。
 男子新体操は『究極のシンクロスポーツ』で、『陸のシンクロナイズドスイミング』と呼ばれることもある団体競技です。野球やサッカーなど、一般的な団体競技であればチーム内でそれぞれの役割や動きが異なります。一方、新体操では動作はもちろん、呼吸や考えていることなど様々な要素が一致していなければ、動きを揃えることはできないんですね。
 芸術性が求められるスポーツの常で、バク転など日常生活とは違う動きをしようとするので、練習の一番始めの頃に『できない』苦しさにもぶつかります。ただ『できる』楽しさを感じるのが少し先に待っている分、チームで何かを達成したときの喜びや、人と人とのつながりを強く感じられると思っています」。

 

 > 今後について。

 「秋田県は東北6県で唯一、男子新体操の選手がいません。まずはこの現状を打開したい。当面の目標は今年11月、宮城県で開かれる『東北ジュニア新体操選手権大会』に出場する選手を集めることです。
 今回の発表会では、男子新体操の良さを演技を通じてお伝えしたいと思いました。発表会はもちろん、興味がある方は性別に関わらず、ぜひ普段の練習をご見学下さい。『バク転をしてみたい』などちょっとしたきっかけから競技を始め、成長していく選手も多いです」。


プロフィール
1977年、秋田市生まれ。ダンスタレント「LLブラザーズ」の影響でダンスに興味が生まれたことをきっかけに、高校時代に新体操を始める。男子新体操の名門・国士舘大学へ進学し、「全日本新体操選手権」で優勝するなど活躍。同大学卒業後に帰秋し、現在は会社に勤務しながら秋田新体操クラブで後進の指導に取り組んでいる。

 

問い合わせは同クラブの大友さん(090・7667・8193)まで。
大友さんメール msp0721@yahoo.co.jp
http://www.akita-sintaiso.com/

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取材日など
週刊アキタ 第1929号 2017-03-17

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