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20年にわたって東成瀬村で昔話を語る活動を続けて、その保存と伝承に寄与するとともに、村内外の各種イベントに積極的に参加している人たちがいます。

昔っこの会のみなさん
昔っこの会

小学校での昔語り

お話の世界に引き込まれます
「昔っこの会」会長の佐々木慶子さんにお話を伺いました。
>活動を始めたきっかけを教えて下さい。
私は、村役場に勤務していた頃から「昔っこの会」の昔語りに強く関心を持っていました。そして、退職後すぐに「昔っこの会」に参加しました。当初は自分で昔っこを語ることまではまさか考えておらず、ただひたすら「昔っこを聞きたい!」という強い思いからでした。ところが、参加して先輩たちと一緒に活動している間に、「ぜひ、あなたも昔っこを語ってみて」と勧められ、やがて自分でも語りをするようになりました。先輩たちに「語らせられた」わけで、入会して11年目の今ではすっかり語りが中心となり、会長を務めることにもなりました。
>現在の活動を教えて下さい。
毎年1月の第2土曜日には年初の初語りをするほか、村内外の各種イベントにも出かけています。村の仙人修行の夜に昔っこを語るほか、湯沢市から依頼されてイベントに参加したことも多いです。他県からの依頼もありました。ほぼ年中ひまなく活動している状況です。平成26年度の国民文化祭では、「出羽の昔っこ」というタイトルで、全国各地から「伝承の語り部」をお招きし、私たち「昔っこの会」も多くの来場者を前に語りをしました。
小学校の他、高齢者施設3か所、デイサービス施設1か所を訪問し、昔っこを語って喜ばれています。また、村内各地域のふれいきサロンにも顔を出しています。
「昔っこの会」は、現在の会員数10名で、女性9名、男性1名の構成です。年齢層は62歳から89歳までで、62歳の方が事務局の仕事をしています。男性1名は82歳の方で、私たちが昔語りをする際、年中行事の由来などを解説することを受けもっています。
東成瀬小学校では、総合的学習の時間に教室で昔語りをしています。年度初めの4月、夏休みの8月、冬休みの1月、年度末の3月を除いて、毎月定期的に行っています。また、「昔っこの会」では、総合的学習の時間に児童達に、季節の伝統行事も体験させています。学校では、5月に端午の節句、6月に歯がため(齢を固め長命を願う行事)、9月に栗名月、10月に豆名月、そして2月に昔の冬の遊びを体験させています。また、バスを利用して児童をまるごと自然館(公民館、旧椿川小学校校舎利用)に連れて行き、6月のよでこ(「さなぶり」、田植えを終えた祝い)、11月に刈り上げの節句(農作業の締めくくり)、12月に豆腐あぶり(健康祈願)、2月に雪中田植え(豊作祈願)など季節の伝統行事を体験させています。
>これからの活動について教えて下さい。
私たち「昔っこの会」は、平成29年度で20周年を迎えます。これまでの活動をさらに広げて何かイベントができないものかとみんなで考えています。