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東由利地域で、学校支援コーディネーターをはじめ、様々な活動を通じて地域のために貢献している人がいます。「子どもたちに夢を抱かせることも地域の大切な役割」と話しています。

長谷山 博昭さん
東由利小・中学校 学校支援コーディネーター

芸文協ステージ発表にて歌声指導

NPO法人「黄桜の宿」(農家民宿)への記念植樹
由利本荘市東由利地域で、小・中学校の学校支援コーディネーターをはじめ、様々な地域活動を行っている長谷山博昭さんにお話をうかがいました。
>活動をはじめたきっかけは何ですか。
学校支援コーディネーター以外にも、東由利中学校の学校運営協議会会長や東由利小学校の学校運営協議会委員を委嘱されており、ずっと学校と関わってきました。運営協議会の方は平成28年度で退任しましたが、学校支援コーディネーターは何とか続けてほしいと要請され、地域の学校に力添えをしたいという思いから引き続き務めています。
>現在、力を入れていることを教えてください。
コーディネーターとしては、町内の企業や事業所を回り、子どもたちの職場体験の受け入れをお願いするなど、地域からの協力が得られるように努めています。また、東由利小・中学校が平成26年度から合同で開催している駅伝大会には、コーディネーターとして、また運営協議会委員として尽力しました。この合同駅伝大会は、昨年度由利本荘市で行われた「全国コミュニティ・スクール研究大会」で、事例として発表されました。今年も実施する予定です。
自分は以前特定郵便局で仕事をしていたこともあり、地域の人や企業を良く知っていたことが、今の活動をするうえで役立っています。コーディネーターとしては、些細なことでも、学校から要請があれば積極的に動くように努めています。地域の住民として、学校を大いに支援していきたいという思いです。
学校の先生方は大変忙しいので、先生方だけではできないことを手伝っていくことが地域の役割だと考えています。先生方は、どうしても遠くから通勤してくる方も多いのでなおさらです。また、地元の住民だからこそ知っている地域の良さや、地域の知られざる魅力を子どもたちに伝えたいとも思っています。
>ほかにも、様々な地域活動に関わっているということですが。
学校支援コーディネーターや運営協議会以外でも、色々な形で子どもたちと関わっています。町内の自治会長をしていたころ、子どもたちに夏祭りに参加してもらい、ステージで太鼓をたたいてもらったこともあります。
学校以外での地域活動としては、東由利の芸術文化協会の会長もしています。こちらはあと4年で、発足から30年になります。現在、町内には13のサークルや団体があり、その活動記録集を編集しています。これがあるとお互いの活動が分かるので、手作りですが何とか作って、各団体にフィードバックしています。大変ですが、会長である限りは続けようと思っています。
以前は体育協会の会長もしていましたが、こちらは体力的な理由で退任しました。スポーツは好きなのですが、若い頃のケガの影響で競技スポーツは無理です。ですから、今は芸術文化協会の方に力を入れています。
個人の活動ということでは、趣味でアコーディオンを演奏しますので、施設での慰問活動や歌声活動などを行っています。また、民謡同好会の副会長をしており、アコーディオンで民謡の伴奏を務めています。
自分に精一杯の檄を送り続け、技や知の領域を更に高めるために、一人の時でも仲間と一緒の時でも、まずは気軽に、堅苦しくなくフランクに、しかし希には少し競り合いながら、そしてより一層見聞を広めることも忘れずに、まじめに有意義な芸文活動を過ごしたいという思いです。
生涯学習との関わりということでは、過去に生涯学習奨励員や公民館運営審議委員も努めていたこともあります。他には鮎釣りも好きで、釣り仲間と「うるかの会」という団体を作り、30年以上続けています。仲間と一緒に色々な活動することが楽しく、自分にとっても励みになっています。
平成15年5月からは、空き家対策の一環としてNPO法人「黄桜の宿」を立ち上げ、農家民宿に取り組んでいます。交流人口の拡大や農村経済の振興を進め、地域の役に立ちたいと考えています。
>今後に向けてひとことお願いします。
東由利地域は少子化が進んでいるので、地域の中で本当に子どもが少なくなりました。昔はどこにでも子どもがいましたが、今は登下校時でもまばらになってしまいました。
私を含め、住民たちは、子どもたちが登校する時間はできるだけ表に出て声をかけています。子どもは将来を背負って立つ地域の宝であり、みんな子どもを大事にしています。
また、東由利は、音楽家の小松耕輔をはじめとする小松音楽四兄弟、児童文学の高橋宏幸、生化学・応用微生物学者の遠藤章博士など、子どもたちの将来のお手本になるような郷土の大先輩がたくさんいます。こうした先人の業績を大切にし、子どもたちに夢を抱かせることも、地域の大切な役割だと思います。そのために、私たちが少しでも力になれるといいという気持ちです。