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海岸や道端に落ちている石ころを、さまざまな角度から見ることで、アート作品として新しい命を吹き込んでいる人がいます。「人も石も同じ。正面だけでなく色々な見方をすることが大切」と話しています。

宮田 紘孝さん

楽しい解説も大人気です

本当に全部「石」なんです!
平成30年6月15日(金)から7月8日(日)まで、生涯学習センターの玄関ホールで「石ころアート展」が開催されました。
会場には、とても石とは思えない本物そっくりの野菜や食べ物をはじめ、石の形を生かした作品が所狭しと並べられ、観覧した方からも驚きの声があがっていました。
作品を制作・展示された宮田紘孝さん(三種町)にお話をうかがいました。
>作品づくりを始めたきっかけは何ですか。
70歳近くになってから受けた健康診断で、肥満傾向なのでもっと歩くようにと言われました。そこで、地元の海岸や農道などを歩くことにしたのですが、途中で道端に落ちている石や海岸の石英を見て、なんとなくポケットに入れて持ち帰っていました。
そのうちに、新聞の折り込みチラシなどを見ていた時、「そういえば形が似ている石があるなあ」と感じて、色を塗ってみたのがきっかけです。はじめは幼児アニメのキャラクターやミカンから始めました。
>実際に作品をつくっていて、どのようなことを感じていますか。
石をひとつの方向、例えば正面だけから見るのではなく、裏側や四方八方からも見ることで、色々な形に見えてきます。人も石も同じで、色々な見方をすることが大切ですね。自分はデッサンなどはまるで経験ないんです。でも、それは石ころ自身がやってくれます。元になる形はできあがっているので、私の仕事は色を塗ることだけです。作品の9割くらいは石の力で、私がやっているのは1割くらいです。
作品を作っていると、ずっと昔からある石に色を塗るということが、なんだかその石を否定したような、申し訳ないような気持ちになることもあります。そこは、石にお化粧をしてあげていると受け取ってもらえればと思っています。
>今後の意気込みについて教えてください。
家にはまだまだたくさんの石がありますので、これからも続けていくつもりです。ペースは落ちるかもしれませんが、時間があるときに少しずつ作品を増やしていきます。
今回の展示が、これから何か新しいことを始めてみたいと思っている方への、ヒントやきっかけづくりになれば嬉しいです。