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ふるさとの秋田弁に思いをはせ、秋田弁を守り継ぎその魅力を広めていこうと、秋田弁にこだわった一人芝居を演じる人がいます。

ふるさとの秋田弁に思いをはせ、秋田弁を守り継ぎその魅力を広めていこうと、秋田弁にこだわった一人芝居を演じる人がいます。
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進藤 則夫さん

銀色天井秋田 代表

県央 / 秋田市 / 文化/スポーツ/交流
「なまはげシラノ」上演

「なまはげシラノ」上演

秋田弁ひとり芝居「なまはげシラノ」リーフレット

秋田弁ひとり芝居「なまはげシラノ」リーフレット

「銀色天井秋田」とは、どのような活動を行っている団体ですか。

 秋田の題材を、秋田弁で、秋田の俳優が演じる演劇団体です。ふるさとの“秋田”にこだわり、秋田弁による一人芝居を継続して上演しています。
 若者の秋田弁離れが進む中、少しでも秋田弁の魅力を広めていきたいと考えています。
 特に、「秋田弁ひとり芝居 なまはげシラノ」はこれまで秋田の他、東京、名古屋、米原でも上演し、秋田県民以外にも秋田弁の魅力を伝えるべく精力的に活動を続けています。
 

この活動を始めたきっかけについて教えてください。

 2011年に時限劇団として「怪談秋田牡丹燈籠」を秋田駅隣接のアルヴェで上演しました。それを全編にわたって秋田弁でやったのですが、観に来てくれた高校生たちには、その方言が通じなかったのでした。「わからない。聞き取れない。」と言うのです。自分が現在は東京在住ということもあって、台詞はかなり標準語寄りにしたのでしたが、それにも関わらず通じなかったのです。「言葉が通じていない!これはもはや他人事ではないぞ」と実感したのです。秋田弁の消滅が現実的な問題として見えた瞬間でした。
 物凄い速度で秋田弁が消えていっていると考えられます。今の50代60代の方々の方言を最後に、秋田弁はその加速度を上げて、一気に消滅の一途をたどるでしょう。実際には、この世代も方言から離れつつある状況です。そしてその祖父母たちの方言が孫たちに受け継がれてはいくとも考えられないからです。
 そうして、これからは敢えて、意識して秋田弁を話していかなければならないのではないか。秋田弁を面白がって口にしていく機会を、作っていかねばならないのではないかと考えるに至りました。
 秋田弁には秋田の文化が染み込んでいます。秋田弁は秋田の宝物です。秋田弁で芝居をしようと決めた理由がここにあります。
 

この活動を行うにあたり、心に留めていることはありますか。

 ふだんは、東京を中心に全国各地で演劇を行っています。各地で秋田弁による上演を行うたび、ありがたいことにどこであっても、大きな反応を頂戴しています。
 だからこそ、秋田の方々にどうやって秋田弁の魅力を感じてもらうかを心に留めて活動しています。
 

先ほど、ご覧になった方々から「大きな反応」とありましたが、具体的にはどのような反応がおありなのですか。

 劇中で話す秋田弁は、いささか標準語に寄せて話す工夫をしています。こうすることで、秋田弁を知らない観客の方々も、上演中、言葉の意味を探りながら聞いてくださっています。
 秋田弁を初めて聞く方々であっても、「身近に感じる」「また聞きたくなった!」という感想をお寄せくださいます。また、東北での上演や東北出身のお客さんからは、秋田弁の意味をほぼ理解してもらっているようで、「懐かしい!」といった喜びのお声をたくさんいただいています。
 

今後の活動についての目標をお聞かせください。

 秋田弁を“音楽”を聴くみたいに、よい音(言葉)を聴いてよい時間だった、と思ってもらえるようにしたいので、演劇そのものや用いる秋田弁を今後も点検しながら仕上げていきたいと思っています。
 やがては、世界中の方々にも秋田弁のよさを広めることができればと考えています。

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